業務用処理機のデモ機設置

設置場所:芸北広域きれいセンター(広島県北広島町)

今回、芸北広域きれいセンター様のご厚意により生ゴミ処理機のデモ機設置にご協力していただきました。芹澤微生物研究所が開発した微生物資材B-101を用いた生ゴミ処理機は従来分解が困難とされた骨、卵の殻、トウモロコシの芯、貝殻、玉ねぎの外皮等も分解します。(物によっては数日から数週間を要します。) 設置に関しては、電気工事のみで処理機本体には給水・排水工事は不要です。

1.設置について

2020年7月29日(水)

芸北広域きれいセンター様に、
生ゴミ処理機(デモ機)を設置。
設置にかかった時間は当日の3時間程度。指定場所に設置するだけで、排水工事は不要。電気の供給のみで稼働しました。

2.使用方法についての説明

2020年7月29日(水)

設置日に使用方法について説明をしました。基本的に有機物であれば投入可能で鉄・プラスチックは不可となっています。処理量のMAXは50㎏が目安です。

3.初期稼働のテスト運転

2020年7月29日(水)

説明後、テスト運転を行いました。
実際の処理量の4割程度の21kgを投入し、翌日まで様子を見ます。

炭チップと微生物資材を投入。
初日から分解困難と言われる卵殻を入れます。
流動食の残渣のようです。
4.テスト運転の結果確認

2020年7月30日(木)

投入から24時間後、処理槽の処理状態を確認。昨日投入した21kgの生ゴミはほぼ100%分解されています。今回も21kg投入します。

21kgの処理分。
お粥っぽいです。
いわゆる生ゴミです。
卵の殻もはいってます。
5.テスト運転の続行

2020年7月31日(金)

今回は38kg投入します。オレンジの皮・貝殻・キャベツの芯も投入。試験の為、生分解性プラスチックゴミ袋に生ゴミを入れて投入します。前日の投入分は無くなっていました。

キャベツの芯が入ってます。
玉葱の外皮も見られます。
生分解性プラスチックゴミ袋です。分解されるのでしょうか。
6.テスト運転

2020年8月3日(月)

週末を挟んだ3日後、投入した生ゴミはほぼ分解されています。ただし、生分解性プラスチックは細かくなって残留しています。今回は19kgの投入です。

7.テスト運転

2020年8月4日(火~2020年8月14日(金)

8月4日〜8月7日、20kg前後の量を投入し、分解状況を確認します。4日はアサリの貝殻・スイカの皮・トウモロコシの芯・グレープフルーツの皮等を投入。8月10日からは、10kg増加し、30kg前後の量を投入。1週間様子を確認しました。

かぼちゃの皮も来ました。
生分解性プラスチックゴミ袋も入ります。
トウモロコシの外皮茎芯フルセットです。
玉ねぎの皮は生ゴミの定番ですね。
オレンジの皮は頻繫に来ます。
新聞紙も入ってきます。
8.テスト運転

2020年8月17日(月)
     ~2020年8月21日(金)

今週は40㎏づつ投入します。今までに投入した生ゴミはほぼきれいに分解されていますが、白っぽい筋状のものが見られます。

取り出してみると、生分解性プラスチックゴミ袋の残骸です。中身がこぼれないように持ち手を縛った部分が分解されずに残っています。

トウモロコシの皮・芯等です。
卵殻その他諸々です。
玉ねぎの皮です。ほぼ毎日来ます。
9.通常稼働

2020年8月24日(月)
    ~2020年8月28日(金)

先週までのテスト運転は余裕を持ってクリアしました。先週金曜日は68㎏を投入しています。今週から通常運転の50kgの量を投入し続けます。

残念ながら24時間で100%分解とはいきません。中身を探すと分解途中の物があります。ヘタや皮類です。真ん中の黒い円柱状の物はトウモロコシの芯です。ですが数日で見えなくなります。

ご飯類は楽勝です。
新聞紙も問題ありません。
アサリの殻です。大量です。

金曜日は63㎏投入です。アサリの殻も入って微生物達にはしんどいかもしれません。しかし、50kgでのテスト運転はクリア出来たので来週からは高負荷かけていくテストを行ないます。

10.高負荷をかけて試験  生ガキ カキ殻調達

2020年8月31日(月)

今週からは量を増やし、高負荷をかけて処理能力の限界を探りたいと思います。今回は80kgの投入です。

岡山県の某漁港です。作業中にもかかわらず、分解試験に使う為に廃棄してある牡蠣殻を所望すると、それならばと、わざわざ海中より生ガキを揚げていただきました。商品にならないものだからと無償にてご提供です。容器までいただきました。感謝申し上げます。

貝殻の集積場です。
11.試験投入 生ガキ

2020年9月1日(火)

昨日いただいた生ガキを投入します。残飯類も14kg投入します。

2ケース17㎏115個
投入しました。
大きさはこの位です。
12.試験運転

2020年9月2日(水)

牡蛎はバラバラになって身は見当たりません。

表面のザラザラが滑らかになっています。

ゴボウの皮です。
野菜くずです。
全部入れます。49kgです。
13.試験運転

2020年9月3日(木)

前日に比べれば角が取れて分解が進んでいるようです。

今回は残飯野菜くず50kg投入です。

14.試験運転

2020年9月4日(金)

ご飯とバナナの皮です。。

野菜くずです。キャベツの芯が手ごわそうです。今日は85kgの投入です。週末なのでドカンと投入しました。

15.試験運転

2020年9月7日(月)

牡蠣殻の分解が進んでいるようです。

今日は生ごみが集まらなくて17kgです。

16.試験運転

2020年9月8日(火)

牡蠣殻の厚い芯の様な部分が手ごわそうです。

ご飯類とかぼちゃです。
色目が黄色と茶色です。
17.試験運転

2020年9月9日(水)

牡蠣殻はかなり小さくなりました。野菜くず60kg、残飯11kgの計71kgを投入します。微生物にとってはかなりの負担になるはずです。

かぼちゃの種はそのままです。
野菜くず大量です。
山盛りです。
18.試験運転

2020年9月10日(木)

さすがに未分解の欠片が出てきました。

昆布が14kgやって来ました。もの凄く手ごわそうです。

残飯26kg、野菜くず9kg、昆布14kgを投入です。

19.試験運転

2020年9月11日(金)

昆布の粘りが原因と思われる状態になってます。今日は投入を見送って様子を見ます。

20.試験運転

2020年9月14日(月)

3日間の休息で粘りは解消しました。今回から投入再開です。

結構な量の魚の骨です。
残飯、野菜くずで49kg投入です。
21.試験運転

2020年9月15日(火)

牡蠣殻です。かなり薄く小さくなりました。

玉ねぎの皮・かぼちゃ・にんじんの残飯で49kgです。

22.試験運転

2020年9月16日(水)

 玉ねぎの外皮・かぼちゃの種が見られます。先日の昆布の影響か、分解力に疲れが出てきてるような気がします。

シャケその他、もったいないです。
47kg投入です。
23.試験運転

2020年9月17日(木)

今日は生分解性プラスチック製のストロー・生分解性プラスチック製ポリ袋・割り箸50膳を入れます。野菜くず、ご飯で49kgです。

生分解性を謳ってます。
投入です。
ついでに生分解性プラスチック製ゴミ袋も入れます。
49kgを入れます。
24.試験運転

2020年9月18日(金)

内容物が増えてきたのでまた休ませます。

25.試験運転

2020年9月23日(火)

今回は五日間の休憩でした。内容物も減ってきたので試験再開です。

生分解性プラスチック製のコップです。
ホタテ、サザエ、牡蠣殻です。一度焼いたものです。
ハマグリです。
竹の割り箸100膳。
こんな感じです。
スイカ、野菜くずも40kg入ります。
26.試験運転

2020年9月24日(木)

コップです。熱で変形して一部裂けてます。今日は野菜くず50kg投入です。

貝はこんな感じです。
竹の箸は折れただけで分解の兆しは見られません。
27.試験運転

2020年9月25日(金)

2日目のコップです。微かに分解の兆しが見られました。今日は54kgの投入でした。

2020年9月28日(月)

コップの分解が進んでいます。見つけにくくなりました。今日は37kgの投入です。

28.試験運転

2020年9月29日(火)

生分解性プラスチック製コップです。分解が進んで薄くなっています。数日後には確認できませんでした。生分解性プラスチックの看板に偽りなしです。

ハマグリの貝殻は今までに投入した物の中で最も難しそうです。

生分解性プラスチック製のストローも熱変形しただけで分解の兆しが見えません。今日で2ヶ月目ですが特にトラブルも無く淡々と分解してくれました。

29.試験運転

2020年12月18日(金)

ほぼ5か月程、試験運用をおこなってまいりましたが、年末も近づいて一旦リセットすることにしました。内容物を全部出して分解状況を確認します。写真は1番底の部分の内容物です。予想以上に分解出来てます。

12月2日 牡蠣殻の硬い部分がまだ幾つか残っていました。
12月2日 ハマグリの貝殻もまだ何個か見られます。

10日程前にはハマグリの貝殻が目視できましたが無くなっています。これには担当の方共々驚きました。急速に分解が進んだようです。検証する必要があります。

この日掻き出した内容物の中で元が何であるか確認できたものは、ストローと竹の箸だけでした。生ごみ処理及び減容化機としての能力は非常に高いと言えると思います。

引き続き試験運用は継続してまいります。